「健康経営を科学する!」(大修館書店)が発刊されました。森晃爾氏、永田智久氏、小田上公法氏の共著です。
2023.11.16
3氏ともに産業医科大学産業生態科学研究所産業保健経営学研究室に所属しています。
健康経営の研究の領域として、
1、健康と関連した生産性指標と介入プログラムの有効性
2、健康に影響する組織ダイナミズム及び無形資源
3、健康経営度と成果指標
4、健康経営の企業価値に対する効果
健康経営を推進し、実践を継続していくには特に 2、健康に影響する組織ダイナミズム及び無形資源 が重要になってきます。
できる限り多くに従業員に参加してもらい継続することが必要です。
「職場のダイナミズムを活用して継続的に健康経営に取り組んだ組織には、健康文化とも言える無形資源が蓄積します。無形資源とは、経済産業省が策定した『健康投資管理会計ガイドライン』で用いられた、健康投資の結果として組織に生じるストックの一形態のことを表す用語です。」
と書かれています。
健康経営のゴールとしては、
無形資源が蓄積されると企業内での健康文化が醸成されて個人の健康リテラシーも高まります。以下は本文からの抜粋です。
「健康経営を通じて、健康維持やキャリア形成を通じて充実した職業人生につながりますし、健全な労働力や活力ある組織を基盤として企業等の組織にとっても存続・発展の可能性が高まります。
働く人のサステナビリティ+企業のサスティナビリティの向上を基盤として、健全な国民や活力ある社会を通じて社会の安定・発展、すなわち社会のサステナビリティの向上につながることが期待されます。」
まずは、従業員一人ひとりのヘルスリテラシーの向上すべき努力を粘り強く実践していきます。その暁には我が社独自の健康文化が生まれ、大きな無形資産となり社会的にも、経済的にも企業価値が高まると信じます。どのような企業価値が生まれてくるか期待が膨らみます!
今日も良い1日をお過ごしください!